歯の移植について
むし歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、ブリッジや入れ歯、インプラント治療を行います。しかし、親知らずなどの余っている歯があって適切な条件が揃っていれば、その歯を欠損部に移植して機能を回復させることができます。
歯の移植治療には、①移植できる歯がある、②患者さんの年齢や移植する歯の形態が移植に適している、③移植する部位と移植する歯の大きさが合っている、など様々な条件をクリアする必要があり、誰にでも適用できるわけではありません。
当院では歯科用CTを導入しているため、事前の精密検査とシミュレーションを行い、歯の移植ができるかどうかしっかりと診断をさせていただきます。
メリットデメリット
歯の移植のメリットデメリット
メリット
- 自分の歯で欠損部を補うため、人工物に比べると親和性が高く安心
- ブリッジと違い隣接する歯を削らないで済む
- 天然歯のためメンテナンスがしやすい(矯正治療なども可能)
- インプラントに比べて治療費を抑えることができる
デメリット
- 移植する歯に様々な制限があり、適応範囲が狭い
- 患者さんの年齢や欠損部の状態、治療内容により予後に差が出る可能性がある
- 術後に歯根吸収などを起こす場合がある